大工系の修理記事にはこの前文をつけますね。
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うちの親父は他の修理記事でも触れているように、サラリーマンをやりながら、家の設計から施工(基礎工事、上棟・構造工事、屋根・外壁・サッシ工事、内部造作工事、内装仕上げなど)をするところまで作り上げる人でした。(前文ここまで)
もちろん汲み取り便所の便槽も設置していました。
そんな親父さまが増築した母屋のお風呂場の床がシロアリにやられてぽゆんぽゆんになっていることが気になっていたので、どんな様子か見てみます。

敷いていたマットレスを剥がしてみたらギリギリ形は保っているものの、落ち葉が腐敗したような臭いが立ち込めています。見た目はぎりぎりでも、割と末期です。

あーやっぱりもうだめな予感しかしません。内部はシロアリにやられまくっています。
親父さまはご丁寧に釘を4本ずつ打って固定してくれていますので、その釘を外すところからの戦いになります。

シロアリに喰われているので、きれいな板に見えていたところもガンガン割れてしまいます。お陰で釘を抜くことが困難です。
しかも、
カビが生えているのがわかります。これは木を食っていく系のカビですね。
親父さまは基本的にベースになる大きな材木に廃油(恐らく使用済みのエンジンオイル)を塗布していたようです。その部分のシロアリの被害は殆どありませんが、無処置のところはガンガンやられています。
親父は既に他界していますが、脳内で「親父よ…なぜ全部防虫剤を塗ってくれなかったんだよ…」と呟いていたら、急に「悪りーなーw」という言葉が浮かんできました。
会話が成立していますが、多分木のせいですw

もうこうなると、ウヒーーという声しか出ません。
場所によっては基礎となる材木も使い物にならないので、基礎から作り直しです。

まずは横板の下の軽量ブロックが4つ欲しいので、元からある2つ(画像では上方に穴が空いているブロック)以外に2つブロックを探してきます。
横板の厚みとその上に置く板の厚さの合計を求め、その数値から求められる高さを考慮して、基礎になるブロックの高さを決めます。

残り2つのブロックも高さを決めて水平を取ります。

このように4つの基礎を決め、2つの横板を敷きます。

これを4方向ですべて水平を確認します。
で、板を張るわけですが、
奇跡的に無傷だった材木以外はすべて新しく用意することになります。遺品整理を2年かけてやっていたら、親父さまの残していた資材の中に適材があったので、それを積極的に活用しようと思います。
で、今回のポイントその①は「クレオパワーEXの防虫剤を使ってみた」です。

水性のこれと油性の別商品とで悩みましたが、薄め液が水で良いことと、室内用途なので油性でなくてもいいかなーと思い、水性の防虫剤・防蟻剤を購入しました。クレオパワーより力があると信じてクレオパワーEXにしています。
これを2回塗りにするか、1回塗りにするか悩みましたが、鉋がけしてある材木は塗料が染み込みづらいので2回塗り、鉋がけしてない材木は染み込みやすいので1回塗りで良いと思います。

塗装前(黄色)と塗装後(こげ茶色)です。1時間ぐらいもあればおおよそ乾燥します。完全乾燥は5時間ぐらいは必要でしょうか。
10枚分の板を用意し、

10枚の板を仮置きします。隙間があるのは木の精です。
隙間ができたのは割と悔しいのですが、毎日使うお風呂場なので通常生活をしながらの作業だったこと、実は左上の部分が3cm陥没していたため、想像していた長さと現実の長さにズレがあることに後で気づいたことが原因です。
要は材木の長さは1070mm~1080mmと少しずつ長さが違いますが、残っている材木はないので細けえことは気にしないことにします。
で、私が気になったのは

左側に3cmぐらいの隙間ができてしまいました。前回の材木と今回の材木でサイズが違ったためです。
さあどうしましょう。もう資材も終わりそうです。材木を3cm幅で切って木工用ボンドで合体させる手もありますが、恐らく壁板と隙間ができてしまって虫が入る原因になります。
あ、そうか、ここはゴム板が良いんじゃね?と閃きます。
そこで、今回のポイントその②は「ゴム板を採用」です。

ネットもリアルショップもさんざん回りましたが、厚さ20mmで縦横300mmのゴム板が近くのホームセンターにありました。これを探していたんだよ!と叫んで購入。
これにゴムボンドを付けて1本の棒状にします。これで隙間対策はなんとかなりそうです。
で、問題はカビ対策です。
親父さまは基礎コンクリートに通気口を作っていなかったのが敗因でした。通気口がないので床下消毒が届きません。しかも、エアフローが確保されていないのでカビやすい環境になってしまいます。
それを今からドリルで穴を開ける…のも良いのですが、私は何故か知らねど小さなアキバのショップ並にパソコン周辺機器を持っています。
例えばシャシーファンを探してみます。

3cmファン?から写真に写っていない18cmファンまであります。
今回はその中でも12cmを選んで一部持ってきます。

ADDAのファンは台湾製です。まあ自作系では標準的なポジションですね。
AVCも台湾製です。安いマシンに良く付いています。
enermaxも台湾製です。良くできています。
siverstoneも台湾製で良いですよ。風斬り対策が良いです。
antec(アメリカ)は3段階のスピードコントローラーが付いているのが多いのがいいですよね。
…っていうふうに、ファンにしてもそれぞれ個性がありますし、回転スピード、コネクタの形状が違います。
今回はお安く中華製のファン(Jamicon)を採用します。電源はPC電源から引っ張ってきます。SFX電源ですね。
今回のポイントその③は「PC電源とPCファンを使ってエアフローを確保する」です。

12cmファン+3段階ファンコン+PC電源+ACコンセントを付け、板を12cm短く切ってファンをマウントします。
回転音がしないぐらいのスピード(低)にしました。24時間回しっぱなしにします。
電圧と電流から換算すると、フル回転状態なら電気代は1ヶ月で50円ぐらいの計算になるので、低速なら月に25円程度かなと思います。

左の隙間はゴム板を板に貼り付けて対応します。これで虫の侵入を抑えます。
これで完成です。ビフォーアフターで比べてみましょう。

これで、隙間も埋まったし、地中からの水蒸気対策もできたと思います。
材木はあえて鉋掛けをしないことにしました。この上にカーペットやらタオルなどを敷くので、カンナを掛けてもあまり意味がないからです。
また、釘やネジで固定するのも辞めました。木を交換するときに釘を取り除くのが大変であること、床下消毒をする際に板が外れたほうが楽だと判断したからです。
これをchatGPTにいくら掛かるか見積もってもらったら、大工なら10万円、工務店なら13~15万円という費用になるそうです。まあ、工務店ほど立派な作業ではないので、9万円としましょう。
材木やペンキの刷毛は親父の遺品、ファンなどは私の持ち出し。買ったのは防虫剤2缶と板ゴムとゴムボンドだけですので、9000円弱でした。
お、9万円の工事が0.9万円で収まりましたよw